国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局秩父学園

2024.12.26 開演 10:15~ (45分の解説付コンサートです)

100万人のクラシックライブ「子どもたちに音楽を届けるプロジェクト」
※関係者向けコンサートのため、一般の方はご参加いただくことができません。

キッズコンサート

林 佳南子(ヴァイオリン)

京都生まれ。都立芸術高校を経て、東京藝術大学卒業。
第11回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール高校生部門第1位。第13回同コンクール弦楽器の部大学生部門第1位。サイトウ・キネン・フェスティバル小澤征爾音楽塾など、国内外の講習会や音楽祭に参加。ソロ・室内楽で自主演奏会も行う。
これまでに小室由利恵、保井頌子、若林暢、澤和樹、野口千代光、小森谷巧の各氏に師事。
兵庫芸術文化センター管弦楽団コアメンバー、大阪フィルハーモニー交響楽団ヴァイオリン奏者、神奈川フィルハーモニー管弦楽団契約団員を経て、現在はフリーランスとして活動中。

岩下 真麻(ピアノ)

熊本県宇土市に生まれ、九州学院中学校を卒業。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻、東京藝術大学大学院修士課程室内楽専攻を修了。サントリーホール室内楽アカデミー第5期フェロー。静岡AOI主催「ピアニストのためのアンサンブル講座」、東京音楽大学指揮研修講座を受講。在学中よりアンサンブル活動に力を入れ、とりわけヴァイオリンとの共演を重ねている。現在、東京音楽大学指揮研修講座演奏要員。
合唱や協奏曲などのピアノ伴奏ではオーケストラの代わりとして、多彩な音色や、オーケストラのような厚みとダイナミックな表現に定評がある。本番での精神的な安心感を与えるピアニストとして共演者からの信頼も厚い。
ピアノ三重奏グループ「トリオ・ムジカ」メンバー。認定NPO法人 あっちこっち、一般財団法人100万人のクラシックライブ登録アーティスト。武蔵野合唱団ピアニスト。
ピアノを浜口奈々、迫昭嘉の各氏に、室内楽を迫昭嘉、松原勝也の各氏に、ウィーンにおいてインゴマー・ライナー氏に師事。これまでに九州交響楽団、ポーランド・シレジア・フィルハーモニー管弦楽団と共演。ザルツブルク・モーツァルト国際室内楽コンクール2017 in Tokyo 特別賞受賞。とやま室内楽フェスティバル2018、2019、群馬オペラアカデミー農楽塾、TERAKOYA唱歌村塾に参加。また、オペラの稽古から公演までに携わるピアノ演奏や、オーケストラの一員として「ラ・ボエーム」「愛の妙薬」「チャルダーシュの女王」「魔笛」「カルミナ・ブラーナ」などに出演。
クラシック音楽に縁のない人へ演奏を届けることにも積極的で、その活動は国内外を問わず、2017夏季カンボジアプロジェクトではコンチェルト・ソリストを務め、CJCCホール、小学校、プノンペン経済特区など5か所で演奏。国内ではデイ・サービスセンターや東日本大震災、熊本地震被災地での慰問演奏、ホテルのロビー、学習塾、お寺など様々な場所で出張演奏を行う。平成24年度第18回明るい社会に貢献する奨学生(公益財団法人信濃育英会)。

CONCERT ARCHIVE

施設の紹介

「秩父学園」は、昭和 33 年に創設された我が国唯一の国立福祉型障害児入所施設です。
入園対象は、18歳未満の知的障害の程度が著しい児童等となっています。入園児童は、地域の特別支援学校に通学しながら、地域生活への移行を目標とし、自立的な生活を送れるよう基本的生活習慣の確立と情緒の安定を図るとともに、生活の中に潤いを持てるよう工夫をしながら支援を行っています。
また、就学前のお子さんを対象とした幼児通園療育事業(たんぽぽ)、小学生のお子さんを対象とした発達障害児等デイサービス事業(なかま)を実施するとともに、幼児通園療育事業を活用し、知的障害児等を支援している施設(事業所)、保育所、幼稚園等の保育士等を対象とした実践研修や秩父学園職員を派遣し、「発達や行動が気になるお子さんを支援する支援者へのサポート」も行っております。

主催者の声

当日は普段から音楽活動に参加している児童を中心に、こういったイベントが好きな児童が集まりました。始まる前はガヤガヤとしていましたが、最初の挨拶を行うと徐々にコンサートに参加する雰囲気ができあがってきました。
演奏家のお二人が入場すると、クリスマスの衣装、見たこともない楽器、知らない方たち等々、様々な感情が児童の中で生まれて、緊張していたかもしれません。しかし、最初の曲であるオリジナルソングがとてもテンポがよく、児童たちはあっという間に緊張がほぐれた様子で、手拍子をしながらぐっと演奏に引きつけられていたように見えました。
その後も演奏される曲について、普段から音楽活動に参加している児童はよく聴き、一曲一曲が終わるたびに大きく拍手を演奏家のお二人に送っていました。そうでない児童も、手拍子をして参加することができ、ただ静かに聴くのではなく、一緒に音楽を楽しむ、参加する喜びを感じてくれていたと思います。中には、気分が高揚しすぎてしまい、大きな声を出してしまったり、飛び跳ねたりと全身で楽しんでいる児童もいました。
リクエストを受け付ける時間も設けていただき、大好きな「アイドル」をピアノとヴァイオリンで聴けた児童は、とても喜ぶとともに演奏が終わった瞬間に「すごい」と感嘆の声を出していました。また、アンコールで演奏いただいた「You Raise Me Up」では、児童が歌わせていただきもして、とても感謝しております。またとない機会をいただけたと思っております。
福祉型障害児入所施設という特性上、なかなかこういった機会を設けることができないため、児童たちにとって大きな経験、財産になりました。
今後も機会がありましたら、演奏会にお呼びさせていただければ幸いです。

リクエストタイムについて事前にご相談させていただいたところ、先生方からお伺いしていた「予想されるリクエスト曲」が本番でピッタリ当たりました!準備ができて良かったです、ありがとうございました。特に一番最後に弾いた『You raise me up』では、生徒さんの一人が前に出てきて綺麗な声で歌ってくださり、私が感動して泣きそうになりました。

林 佳南子

プログラムの最後にリクエストを募り、盛り上がりました。特にYou raise me upを好きな生徒さんがいると聞いたので演奏したところ、前に出て歌ってくれ、こちらが感動しました。

岩下 真麻

埼玉県所沢市北原町860

国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局秩父学園