児童養護施設 仁風園

2024.07.06 開演 19:00~ (45分の解説付コンサートです)

100万人のクラシックライブ「子どもたちに音楽を届けるプロジェクト」
※関係者向けコンサートのため、一般の方はご参加いただくことができません。

キッズコンサート

星野 いずみ(ヴァイオリン)

愛知県立芸術大学音楽学部弦楽器コース卒業。同大学大学院博士前期課程弦楽器領域修了。宗次ホールにて「室内楽の夕べ」、京都・国際音楽学生フェスティバル等に出演。アジア・ユースオーケストラのメンバーとして2008コンサートツアー、同オーケストラ20周年記念コンサートに出演。愛知県一宮市による新進芸術家サポートプログラムの支援を受け、弦楽四重奏団として活動。
アメリカ、マサチューセッツ州ボストン音楽院にてディプロマを取得。学内チェンバーフェスト(室内楽コンサート)出演。ゼルツマン・マリンバフェスティバル(マリンビスト岡村彩実氏とのデュオ)出演。ボストン音楽院管弦楽団コンサートミストレスをつとめる。マサチューセッツ大学アマースト校音楽学部にて大学院弦楽四重奏演奏員、同大学管弦楽団コンサートミストレスをつとめる。
イリノイ州シカゴにて、シビックオーケストラ・オブ・シカゴ(シカゴ交響楽団の育成する若手演奏家によるオーケストラ)のヴァイオリン奏者をつとめる。シカゴ地域の学校、フードバンク等での演奏や児童参加型コンサート等にも携わった。
あきクラシックコンサート実行委員会委員。
これまでにヴァイオリンを藤井リコ、瀬川光子、白石禮子、マーカス・プラッチの各氏に師事。

𠮷川 絢子(ピアノ)

エリザベト音楽大学、同大学院修士課程を首席、総代で修了。6年間続けて特待生としてザビエル奨学賞受賞。同大学院博士後期課程修了。「ジョン・フィールドのピアノ協奏曲研究 ―2楽章形式とノクターン様式を中心に―」において博士号(音楽)を取得。フランス、スイスにてマスタークラス修了。第11回万里の長城杯国際音楽コンクール大学生部門第1位をはじめ、数々のコンクールに入賞。韓国・光州で開催された第1回サマーピアノフェスティバルに招待演奏者として招待される。これまでに広島交響楽団、チェコ・フィルハーモニー弦楽四重奏団、ドビュッシー弦楽四重奏団と共演。ピアノを廣澤久美子、西村順子、横山幸雄の各氏に師事。現在、エリザベト音楽大学付属音楽園講師、比治山大学短期大学部非常勤講師、安田女子大学・安田女子短期大学非常勤講師として後進の指導にあたる。東広島市音楽普及啓発事業登録アーティスト。(株)クライスエムイー所属アーティスト、まなぶ音ライン講師。あきクラシックコンサート実行委員会委員。

CONCERT ARCHIVE

施設の紹介

仁風園は、社会福祉法人、呉同済義会の中の一施設です。呉同済義会の経営理念は、「困っておられる方のお世話をさせていただく」というもので、本園は、まさに困っている家庭の子どもたちを預かり、「癒し・守り・育む」を原則とし、地域子育てを応援し、未来を担う若者の進路を力強く後押ししています。
本園の内部は、幼児棟、女子棟、男子棟に分かれ、さらに各家の内部がキッチン・バス・トイレを備えたユニット構造になっており、現在約50名の子どもたちが在籍しています。各家においては、児童と職員が起居を共にし、家庭的な雰囲気の中で職員が生活指導を行い、施設全体として集団生活の長所を取り入れることにより、自立へ向けた基本的な生活習慣を学ぶ機能を持つように工夫しています。その一環として、きちんとした日課のもと、多くの行事を持つことで、楽しみながら色々な体験をさせております。
特徴的な年間行事では、米軍イースター祭り、お花見交流会、なかよし運動会、釣り教室、蕎麦打ち教室、なかよし球技大会、町民運動会、秋祭り、ハロウィン、子ども相撲まつり、米軍クリスマス会、餅つき、開園屋台村、お正月、豆まき等です。これらの年間行事のほかに、同じ誕生月の職員・子どもが誕生者会食をしたり、ユニットごとになかよし旅行へ行ったりと楽しい行事もいっぱいあります。また、色々な団体様のボランティア行事もたくさんあり、カープ招待・サンフレッチ招待・ボーリング招待・メープルカイザーショーなど数えきれないほどの催し物があります。
このような多様な体験を通して正しく自立した子どもたちの育成を図り、その結果として卒業した園児が立派な社会人となって園に帰ってきたときには、無上の喜びを感じています。今後も職員一丸となり、子どもたちと楽しく、そして泥まみれになりながら、努力していくつもりです。

主催者の声

前年度に引き続いてのコンサートということで、参加できる子どもたちはほとんど参加して、開演前から子どもたちは楽しみに待っていました。
演奏者の星野先生、吉川先生が拍手の中で入場され、楽しいトークの中でコンサートが始まりました。
演奏が、始まると心地よい生の音色にうっとりとした表情で聴き入っていました。どこかで聴いたことのあるような音楽あり、また、子どもたちの大好きなリトルマーメイドの主題歌もあり、幼児さんもとても喜んでいました。また、曲によって色々なバリエーションの弾き方をされ、変化にとんだ内容に飽きることはありませんでした。また、ヴァイオリンがどんな木でできているかとか、弦は何の毛かとか色々と楽しい質問を交えて、子どもたちを飽きさせないように楽しませていただきました。子どもたちも、幼児であっても、本物の音楽は感じることができるようで、ごそごそすることなく音楽に聴き入っていました。
また、ピアノ伴奏も、出ない音もあったにも関わらず、うまくカバーしてくださりヴァイオリンと溶け込んだ演奏にしていただきました。リハーサルの時に、ピアノの中から鉛筆やその他のものがたくさん入っていたのを見つけて下さり、ピアノの音もとてもよくなりました。
最後のアンコールも子どもたちが大好きな、カープの応援歌を演奏してくださり大変盛り上がった中で演奏を終えていただき、子どもたちも心に残る演奏会になったと思います。
演奏が終わり、感想をきくと「聴いた曲もあり、とても楽しませてもらったこと」や「とても上手な演奏を近くで聴かせてもらって感動した」ことなど進んで言ってくれました。
今回このような貴重な体験をさせていただき、子どもたちも職員もとても喜んでいました。本当にありがとうございました。

コンサートの様子(児童養護施設 仁風園)

コンサートの様子(児童養護施設 仁風園)

広島県呉市仁方西神町35-11

児童養護施設 仁風園