国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局秩父学園
2024.03.28 開演 10:15~ (45分の解説付コンサートです)
100万人のクラシックライブ「子どもたちに音楽を届けるプロジェクト」
※関係者向けコンサートのため、一般の方はご参加いただくことができません。
塚本 奈央(ヴァイオリン)
4歳より米国デトロイトでヴァイオリンを始める。第59回 犬童球渓顕彰 最高位の球渓賞、朝日新聞社より朝日賞を受賞。第26回 かながわ音楽コンクール 入賞。第20回、第21回日本クラシック音楽コンクール 入賞。桐朋女子高等学校音楽科を卒業。桐朋学園大学音楽学部に一年半在籍し、渡英。奨学金を得て、英国王立音楽院 (ロイヤルアカデミー) に留学。オーディションで選抜され、ドーリック弦楽四重奏アレックス・レディントン氏の元で弦楽四重奏の指導を受ける。ウォルフ・ウォルフィンソン弦楽四重奏コンクール第二位。ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクールのマスタークラスを審査員のクリストファー・リヒター、ミゲル・ダ・シルバ、両氏より受講。英国王立音楽院学士課程を修了。その後、同大学院をDistinction(成績優秀)で卒業。これまでにヴァイオリンを篠崎功子、宗倫匡、フィリップ・オノレ、ヴィオラをジェイムズ・スレイ、室内楽を徳永二男、藤原浜雄、マイケル・デュセック、ドーリック弦楽四重奏団の各氏に師事。現在、東京で演奏活動の場を広げながら後進指導にも精力的にあたっている。
楠 絵里奈(ピアノ)
桐朋女子高等学校音楽科を経て、同大学音楽学部卒業。
大学ピアノ専攻卒業演奏会、室内楽演奏会に出演。
第11回かやぶき音楽堂国際デュオコンクールA部門第1位グランプリ。
第2回JPPAピアノコンクール連弾プロフェッショナル部門第1位。
第5回K連弾・ピアノコンクール第1位。
ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール in Tokyo 2018 第3位。
ウクライナ オデッサ春期ミュージックフェスティバル、ポルトガルコインブラ国際ピアノセミナーにてDina Yoffe氏のマスタークラスを受講、アカデミーコンサートに出演。Olivier Gardon、Frank Wibaut、James Rhodes各氏の公開マスタークラスを受講。
Yamaha Ginza室内楽サロンコンサートシリーズ2018出演。
2020年から毎月第1土曜日14:30〜ピアノカフェショパンにてソロ演奏を行う。
ピアノを須田眞美子氏に、室内楽を藤井一興、加藤真一郎の各氏に師事。
CONCERT ARCHIVE
施設の紹介
秩父学園は、昭和33年に設立された国立の福祉型障害児入所施設です。埼玉県所沢市にありますが、創立当時は周囲に建物もなく秩父連山が綺麗に見渡せていたことから「秩父学園」と名付けられました。現在は8歳から19歳までの最重度から軽度の知的障害の
ある子どもが生活し、在籍児童のほとんどが近隣の特別支援学校に通っています。
知的障害に自閉スペクトラム症やADHD、愛着障害などを併せもつ方もいて、それぞれの特性に応じた支援を行っています。また、発達が気になる幼児や学童児を対象とした通園療育や、発達が気になるお子さんを支援する支援者へのサポートとして、職員派遣やセミナーを行っています。
主催者の声
昨日は素敵なライブ、ありがとうございました。障害はあっても感性は豊かなものを持っている子どもたちですが、一般の講演に連れて行くのは難しいところがあります。今回身近で、本物の音、上質な音楽に触れる機会をいただき良い体験ができ感謝しています。
私自身、子どもたちが思っていたより静かに聞いていたことに驚いています。自分の施設内でライブを行っていただけたので、周囲に気を遣うこともなく、子どもたちも自分のスタイルで楽しめました。
生活寮に戻って、お話できる児童は職員に「きれいな音楽だった」「音が大きくなったり小さくなったりしたよ」「歌えて楽しかった」「また来てほしいな」など、色々話していたようです。
お話ができない子どもも多いのですが、それぞれに「快」を感じ、表現していたようです。本格的なクラシック演奏時はそれなりに静かに聞いていました。リベルタンゴが始まって「踊りたい」と行った子ども(感情のコントロールが苦手なお子さんです。素直に言
えたことに驚いています)の行動をきっかけに他の子どもも動きはじめ、アンコールの「さんぽ」では参加者全員が歩いて歌い、会場が一つになったようでした。音楽が心と身体を動かしたと思いました。
ライブに付き添った職員が見た子どもたちの様子です
・じっとしているのが苦手な子どもで会場内を歩き回っていたが、演奏が始まると着席して穏やかに聞いていた。
・声を出して跳ねたり歩いたりしてとても楽しそうだった。
・ずっと笑顔だった。
・曲が流れるたびに身体や足でリズムをとっていた。
・穏やかな表情で参加し、曲に合わせて替え歌を作って歌っていた。
・他の人といるのが苦手な子どもだが、入口付近に席を作ってもらったので最後まで参加できた。笑顔で手拍子もして、楽しそうだった。
・会場には入れなかったが、廊下から聞いていた。笑顔だったので楽しかったのだろう。
・職員に自分から「踊りたい」と気持ちを伝えて、自由に身体を動かして嬉しそうだった。
・練習していたお礼のことばの他に、自分で考えて「また来てください」と付け加えて挨拶していた。
・なじみのある曲は聴いていたが、知らない曲の時は話をしていた。
・先日の吹奏楽のコンサートでは手拍子をして聞いていたが、今日はじっと静かに聞いていた。曲想の違いを感じているようだった。
重ねてお礼申しあげます。
前述のように思いの外(30分以上)着席して静かにきいていたことに驚いています。
プログラムもよく考えてくださっていたと思います。大人には耳に覚えのある曲目でした
が、子どもによっては20分くらいで飽きてきたかなと感じられる雰囲気もありました。
途中で歌えたり、動作を交えるたりする曲があるとまた集中できるかもしれません。
今回参加できない子どももいましたし、また来てほしいといっている子どももいます。
また、期待したいな・・・ まずはこの機会を提供してくださった関係の皆様に感謝の気持ち
をお伝えするとともに、今後ともよろしくお願いいたします。
この度は演奏機会をいただき、ありがとうございました。秩父学園の子供たちは、とても個性豊かで音楽を好きそうに笑顔で終始聴き入ってくださる姿がとても印象的でした。特にリベルタンゴでは、ダンスフロアかと思うほど皆さん立ってリズムに合わせて踊ってくださり、演奏者としても初めての経験で楽しませていただきました!演奏後に温かい感想を直接いただくことができ、今回生演奏を直接届けられたことを本当に嬉しく思いました。またお伺いできる日を楽しみにしております。ありがとうございました。
塚本 奈央
この度は演奏機会をいただき、ありがとうございました。秩父学園の子供たちは、とても個性豊かで音楽を好きそうに笑顔で終始聴き入ってくださる姿がとても印象的でした。特にリベルタンゴでは、ダンスフロアかと思うほど皆さん立ってリズムに合わせて踊ってくださり、演奏者としても初めての経験で楽しませていただきました!演奏後に温かい感想を直接いただくことができ、今回生演奏を直接届けられたことを本当に嬉しく思いました。またお伺いできる日を楽しみにしております。ありがとうございました。
楠 絵里奈