MUSIC × SOCIETY

音楽を、
社会の現場へ。

100クラのライブは、ホールで聴衆を待つ演奏会ではありません。社会に向けた活動です。商業施設や高齢者施設、子どもや若者の居場所、離島、そして被災地まで。演奏家たちが日々現場と向き合っている姿をご紹介します。

CASE|現場でのストーリー

演奏家が向かう現場と、そこで生まれるもの

レイクタウンmoriでのライブに足を止めて聴き入る人々
レイクタウンmoriでのライブ
商業施設・毎週の定期開催

毎週の音楽が、聴き手同士をつなぐ。

毎週ライブを開催しているレイクタウンmoriでは、演奏家と聴衆、そして聴衆同士の継続的なつながり・コミュニティが育まれています。足を怪我してライブに来られなくなった常連の方を、ライブで親しくなった方々が「心配だから様子を見に行こうか」と気にかける。そんな関係も生まれています。

海士町の港で、紙テープを手に演奏家を見送る島の人々
島を離れる演奏家を、港で見送る海士町の皆さん
離島・地域滞在

地域の人と訪れる人が、音楽で結ばれる。

島根県の離島・海士町では、演奏家が約1週間島に滞在。学校や公民館など、町のあらゆる場所に出向いて演奏し、地域の方々と食卓を囲みながら交流を重ねました。帰る頃にはすっかり打ち解け、港では紙テープを手に、船が見えなくなるまで手を振って見送ってくださいました。涙ながらのお別れとなりました。

高齢者施設で、ヴァイオリンとピアノの演奏に耳を傾ける利用者の方々
高齢者施設でのライブ
高齢者施設

言葉より先に、歌がこぼれる。

懐かしい唱歌を織り交ぜたプログラムに、普段はあまり言葉を発しなくなった方が、ふとメロディーを口ずさむ。ライブのあった日の夜はぐっすり眠れていたという方のお話を、職員の方から伺ったこともあります。音楽が、その人の中に眠っていた記憶や表情を呼び起こします。

子どもたちの居場所で、ヴァイオリンとピアノの演奏を間近で聴く親子
子どもの居場所でのライブ
子どもたちに音楽を届けるプロジェクト

どんな場所にいる子どもにも、本物の音楽を。

子ども食堂や児童養護施設、乳児院、不登校の子どもたちの居場所へ。すべての子どもが本物の音楽と出会える機会をつくっています。演奏中は走り回っていて、聴いていないように見えた子どもが、後日テレビから流れてきた曲に「お母さん、この曲こないだ聴いたよ」。子どもの心には、確かに音楽が残っています。その出会いが、いつか心の支えになることを願って。

MESSAGE|場の変化

音楽が届いた場所は、少しだけ変わる。

技術を披露するだけでなく、
人と人との距離を縮める出来事をつくる。

なぜ演奏するのか。音楽を通して、目の前の人に何を届けたいのか。その答えは演奏家一人ひとりの中にあり、ライブを届けた場所の変化として現れます。

能登でのライブ後、地域の方々と車座になって言葉を交わす様子
能登でのライブの後、地域の方々と言葉を交わすひととき
被災地支援

「心いっぱいに」を、能登へ。

東日本大震災を、故郷・青森県八戸市で経験したヴァイオリニストの高橋すみれさん。音楽はお腹をいっぱいにはできない。けれど「心いっぱいには出来ると信じたい」。その想いを胸に、能登半島地震の被災地へ向かいました。NAGAKEN(永賢組)とともに開いたライブでは、一曲一曲に心を込めて演奏を届け、終演後には自らの経験を重ねながら、地域の方々と言葉を交わす時間も設けました。張りつめた日々のなかで、ほっと息をつける時間になれば。そんな願いを込めたひとときでした。

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ユースセンターでの、ヴァイオリンとピアノのライブ
D×Pのユースセンター(大阪)でのライブ
若者の居場所

そっぽを向いていた若者が、少しずつ。

家族との関係に悩み、居場所をなくした若者たちが集まる大阪の「グリ下」や新宿・歌舞伎町の「トー横」。そうした若者のためのシェルターである、D×Pが大阪で運営するユースセンターでライブを重ねています。同じ演奏家が繰り返し足を運び、少しずつ心の距離を縮めていく。はじめはそっぽを向いていた若者たちが、回を重ねるごとに耳を傾け、言葉を交わしてくれるようになりました。音楽の力で、次第に場がほぐれていったのです。そして東京でも、都が歌舞伎町に開設した、トー横キッズなど青少年・若者のための総合相談窓口「きみまも@歌舞伎町」で、ライブが始まりました。

商業施設の広場で、ヴァイオリンとピアノの演奏に耳を傾ける人々
イオンモールでのライブ
聴き手から届いた声

暗闇の世界に、新しい光が差した。

全盲の方から、一通のお便りが届きました。目が見えない分、耳の感覚や音への感性はとても鋭いといいます。買い物客で賑わうイオンモールで、その耳に届いたのは、100クラの演奏家が奏でるヴァイオリンでした。周囲の雑音をかき消すように澄み渡る音色。これまで数多くのヴァイオリンを聴いてきたなかで、これほど心が洗われたのは初めてだったと。障害のある方にとって、ホールへ足を運ぶのはハードルが高いもの。だからこそ、日常の買い物の場で本物の音楽に出会えたことが、かけがえのない時間になったといいます。光を失い途方に暮れていた日々に、「新しい光が差したような気持ち」になったと綴られていました。

SUPPORT & TRAINING 音楽で社会を共創するパートナーとして

想いを、
確かな音で届けるために。

技術は披露するためではなく、目の前の人に確かに届けるためにある。その音が感動の共有を生み、人の「輪」と「和」につながることを願って。

100クラの演奏家は、音楽で社会を共創するパートナーでもあります。演奏の技術を磨くのはもちろんのこと、社会を知り、人と向き合う力も、日々の研鑽の中で育んでいます。

演奏家支援・研鑽の取り組み
01

オーディションと更新制度

444名登録(2026年時点)

演奏家は、オーディションを経て登録されています。演奏技術に加え、目の前の人に音楽を届ける力と活動への想いを、段階を追って確かめています。登録後も年1回の更新制度で互いの現況をアップデートし、活動への想いを確かめ合うとともに、日々のライブで生まれた気づきを分かち合っています。

  • 書類・動画審査
  • ライブ形式の実技と面談
  • 年1回更新制度によるアップデート
02

他分野の専門家による勉強会

年10回程度

福祉・教育・演劇など音楽以外の分野の専門家や、ライブを主催するアレンジャーを講師に招き、音楽を届ける相手と場への理解を深めています。「伝える」力を磨くための、100クラならではの研鑽の場です。

  • 発達課題のある子どもたちとの関わり
  • 演劇的観点から学ぶ「コミュニケーションと表現」
  • アレンジャーから見た100万人のクラシックライブ
テーマ例(過去の開催より)
03

マスタークラス・レクチャー

第一線で活躍する音楽家によるマスタークラスやレクチャーを通じて、演奏そのものの質を高め続けています。どんな会場でも、感動を届けられる音楽を追求します。演奏技術はもちろん、一流の考え方や、舞台に立つ者としての覚悟を直接学ぶ機会でもあります。

  • 小林研一郎(指揮者)
  • 仲道郁代(ピアニスト)
  • 三上亮(ヴァイオリニスト)
講師例(ほか多数)
04

演奏家自主企画応援プログラム

演奏家自身がゼロから企画・運営する自主企画コンサートの実現を、100クラが支援します。100クラのライブで演奏するだけでなく、自ら舞台をつくるという新たな挑戦と学びの機会を通じて、演奏家として生きていく道を切り拓く力を育みます。

  • 演奏家自身がゼロから企画・運営
  • 自主企画コンサートの実現を100クラが支援
  • 新たな挑戦とインプットの機会に
PICK UP|研鑽から社会へ

学びを、現場での挑戦へ。

お寺の本堂で、合宿の成果を発表する演奏家たちと聴き入る人々
合宿の最終日、石川県のお寺での発表
合宿

演奏家同士が学び合う合宿を、地域とつながる場に

講師演奏家4名を迎え、100クラの演奏家8名が石川県のお寺をお借りして、5日間の合宿を行いました。アンサンブルの練習を徹底的に重ね、大曲を仕上げていく日々。その間、地域の皆さんにお世話になりながら交流も深めました。最終日には、その成果をカルテットと合奏で発表。学びの場そのものが、地域とつながる場になりました。

FOR ARRANGERS

あなたの場所に、
音楽が生まれる時間を。

100クラの演奏家は、会場やお客様に合わせて選曲とトークを組み立てます。クラシックに馴染みのない方ばかりの場でも、「初めて聴いたけれど心に深く響いた」と言っていただけるライブをお届けします。

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