OUR PLAYERS

音楽が人の心と出会う
「出来事」を創る、
演奏家たち。

100万人のクラシックライブの演奏家は、ホテルのロビーや商業施設、駅、お寺、病院、子ども食堂など、音楽を聴くために集まったわけではない人々の前でも演奏します。選曲やトークをその場に合わせて自ら工夫し、演奏後には聴き手と言葉を交わす。そんな演奏家たちが、どんな想いでこの活動に向き合っているのか。一人ひとりの言葉でご紹介します。

ミッシェル藍(ヴァイオリン)ロールピアノを手にジャンプする演奏家井谷珠綺(ヴァイオリン)淵野日奈子(ヴァイオリン)佐々木有紀(ピアノ)塚越
DECLARATION
100万人のクラシックライブ

100クラ演奏家宣言

第一条

私たちは、クラシック音楽を
“伝える”伝道師である。

技術を披露するのではなく、目の前の人に届けようとするエネルギーを大切にし、音楽が人の心と出会う「出来事」を作る。「伝えようとする覚悟」を持つ。

第二条

私たちは、その場を
共につくる存在である。

聴く人をお客様にしない。音楽は一方向ではなく、共に生まれる出来事である。

第三条

私たちは、音楽の
可能性を信じ続ける。

技術や評価のためではなく、人と人がつながる力を信じて演奏する。荒削りであっても、未熟であっても、真剣でなければならない。

一般財団法人 100万人のクラシックライブ音楽が人の心と出会う「出来事」を創る
VOICES

演奏家の声

宣言の三つの条文は、日々のライブの中で演奏家一人ひとりが感じてきたことでもあります。それぞれの言葉でご紹介します。

“伝える”ための工夫

井谷珠綺(ヴァイオリン)
井谷珠綺
ヴァイオリン
どんな点に注目して聴いてほしいのかを演奏前にお伝えすると、多くの方が「楽しかった」と喜んでくださいます。
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100万人のクラシックライブでは、コンサートホールのようにステージと客席が分かれている場所ではなく、駅や商業施設、ホテルロビー、コミュニティセンター、お寺など、お客様との距離が近い会場でクラシックライブを開催し、コミュニケーションを楽しみながら“生の演奏”をお届けしています。“クラシック音楽”と聞くと、「最後まで集中して聴けるだろうか」と心配される方も多いかもしれません。しかし、どんな作曲家がこの曲を書いたのか、どのような特徴がある曲なのか、またどんな点に注目して聴いてほしいのかを演奏前にお伝えすると、多くの方が「楽しかった」と喜んでくださいます。そこには、“生演奏”という目には見えない音楽の力が大きく影響しているのだと感じています。

現代では、テレビやSNSを通じて、何でも簡単に視聴できるようになりました。しかし、生演奏でしか感じられない音の響きや振動は、直接近い距離で聴かなければ体感することができません。大人も子どもも、日々の生活の中で楽しい出来事だけでなく、辛い経験や悩みを抱えながら、それぞれの毎日を送っています。たとえ普段、音楽が心のよりどころとして意識されていなくても、100万人のクラシックライブなら、偶然に音楽と出会うことができます。その出会いを通じて、たとえ誰か一人でも、もう一度前に進む力を得てもらえたなら…そう願いながら日々演奏をお届けしています。

島田美穂(ピアノ)
島田美穂
ピアノ
なかなか知る機会のないクラシックの内側を、初めて触れる方にも発見していただけるのが、このライブの醍醐味だと考えています。
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私が「100万人のクラシックライブ」に携わる理由は、一回一回のライブをお客様と一緒に作り上げ、そこでしか味わえないクラシック音楽の魅力を届けたいからです。このライブの魅力の一つは、クラシック音楽が持つ背景やストーリーを身近に感じられること。曲にはその音楽が生まれた時代背景やその想い、ストーリーが込められており、それらを知ることでクラシックはより面白く、心に響くものになります。なかなか知る機会のないクラシックの内側を、初めて触れる方にも発見していただけるのが、このライブの醍醐味だと考えています。

私が100クラの演奏家として目指しているのは、クラシックの楽しみ方を共有し、お客様の心に言葉を超えた新たな感動を届けること。その中からお客様自身のお気に入りの曲や心に残る一曲を見つけてほしい。その場で生まれる空気感や反応を大切にしながら、ライブごとに唯一無二の体験を作り上げていきたいと思っています。

「100万人のクラシックライブ」は、お客様と一緒に作る特別な時間です。私は演奏を通じてお客様と心を通わせながら、二度と同じものはない生のライブを届けたいと思っています。これからも、この場でしか味わえないクラシックの魅力を存分に感じていただけるよう、皆さまと一緒にライブを創り続けていきます。

伊藤明日香(ピアノ)
伊藤明日香
ピアノ
どのステージでも共通していえることは、たとえ知らなかった曲が流れても演者の想い(トーク力)(演奏力)が伝わると、最後まで耳を傾けてくれるという事でした。
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"日常に音楽が溢れる街を目指して"

近年、音楽という分野がどんどんせまくなり、学校教育でも音楽の授業が減っています。果たして人々は1日にどれだけ音楽に触れているのか。聞く。触る。見る。トータルしても数時間もあるかないかだと思います。私は100クラの目指す想いにとても共感し、毎回のステージで、どうしたら人々が音楽に振り向き、音を楽しんでくれるのかを常に考えています。どのステージでも共通していえることは、たとえ知らなかった曲が流れても演者の想い(トーク力)(演奏力)が伝わると、最後まで耳を傾けてくれるという事でした。なにも完璧な言葉で伝えなくても、オーディエンスの立場になって話し方を変える、様々な環境下で音の届き方が変わっても、曲の良さをどれだけ音に乗せるか。コンサートホールで聞く良さとは違う良さを、いかに伝えるかという部分で重点をおいています。

クラシックって敷居が高いと思ってた、いいえ違います。わたしにはクラシックに縁がないと思ってた。いいえ違います。誰しも平等に音楽を聴く権利があるし、音楽を楽しむ権利もある、分からなくても、心が踊った!楽しかった!素敵だった!クラシックってすごい!そんな声を身近に聞けるのが100万人のクラシックライブの良さだし、そう思って頂けるようなライブ作りを日々目指しています。

その場を、共につくる

佐々木有紀(ピアノ)
佐々木有紀
ピアノ
100万人のクラシックライブの魅力は、なんといってもお客様と演奏者の距離の近さです。
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100万人のクラシックライブの魅力は、なんといってもお客様と演奏者の距離の近さです。普段のコンサートではお客様と離れたステージの上で演奏することのほうが多いですが、こちらのライブではすぐ近くでお客様に聴いていただける。それは物理的なことだけではなく、至近距離で聴いていただきコミュニケーションが取れることで、心の距離も近づける。今までクラシック音楽に触れることがあまりなかった方も、小さな子どもたちだって、こちらのアプローチの仕方によっては心を開いてくださるかもしれない。

この活動をしていなければ、ずっと訪れることはなかったであろう土地、出会えなかった方々、人との温かい繋がりを感じられることが、この活動のおかげで得ることのできた大きな財産です。

宇佐見優(ヴァイオリン)
宇佐見優
ヴァイオリン
自分の演奏がきっかけでお客様と交流して感想をいただいたり意見交換ができることは、演奏家もお客さんからエネルギーを頂いている貴重な時間だと思っています。
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大学を卒業後、自分の演奏の意義や価値にとても悩み模索している中で100万人のクラシックライブに出会いました。演奏でたくさんの方と関わることができるこの活動は、私の色々ある音楽活動の中でもとても大事なものになっています。

公演中の距離の近さや、公演後に直接感想やお言葉をお客さんが積極的に伝えにきてくださること。これらのおかげで独りよがりなコンサートにならず、音楽を届けたい相手を意識して演奏活動を続けることができると感じています。自分の演奏がきっかけでお客様と交流して感想をいただいたり意見交換ができることは、演奏家もお客さんからエネルギーを頂いている貴重な時間だと思っています。他にも、私はこの曲のここが好きで面白くてそれをみんなと共有したいんだよ、という気持ちを全面に出して自分もお客さんと過ごす時間を楽しむよう心がけています。

西尾結花(ヴァイオリン)
西尾結花
ヴァイオリン
お客様目線でのプログラム構成やトーク内容は常に試行錯誤の連続ですが、進行においては自分自身も全力で楽しむことも大切にしています。
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私がこの活動に参加したのはコロナ禍直前でした。当時の自分はトークへの苦手意識も少なからずあった上、こんなにお客様と近い距離での演奏経験も殆ど無く緊張しながら臨んだ事を覚えています。初めてのライブ後「こんなに近い距離でクラシックの生演奏を聴いたのは初めてで感動した」「トークがあって知らない曲も楽しめた」という感想を頂いて、とても嬉しかったのと同時にもっと気軽にクラシック音楽を楽しんでもらえたらとそれまで以上に考えさせられました。お客様目線でのプログラム構成やトーク内容は常に試行錯誤の連続ですが、進行においては自分自身も全力で楽しむことも大切にしています。日々盛り上がり続けるこの活動に社会貢献の意義を強く感じると共に、自分自身もとても成長させて頂いていると思っています。

音楽が、人と社会をつなぐ

熊井麗音(ピアノ)
熊井麗音
ピアノ
ライブによって聴いている方のふと心が軽くなる瞬間を生み出すことが出来るならば『演奏家として社会と繋がれる喜び』です。
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100万人のクラシックライブは、様々な場所で演奏をします。音楽を聴くためにその場所に居る訳ではない方の前で演奏をする機会も多いです。それはクラシック音楽を聴くために集まって下さるお客様へのコンサートとはまた違うもの。そういった会場では『クラシック音楽の入り口』になるかもしれない、と思いながら演奏をしています。クラシック音楽は敷居が高いと感じられる側面があるのも理解していますが、意外と共感できるテーマの楽曲も少なくないですし、時代と共にクラシック音楽と言われる楽器も大きく変化しています。日常には皆がそれぞれ抱えるものがありますが、ライブによって聴いている方のふと心が軽くなる瞬間を生み出すことが出来るならば『演奏家として社会と繋がれる喜び』です。

また、現在は若手の演奏家の方との共演も多くなっています。共演していく中でこれまでの演奏活動や学びから身につけたことを繋いでいく事も、これまで指導いただいた環境や先生方への感謝と恩返しに繋がっているなという想いでコンサートを重ねています。

岩下真麻(ピアノ)
岩下真麻
ピアノ
音楽が人と人を繋ぎ、社会の課題解決に役立つ場にもなっています。
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音楽がもたらすもの

「100万人のクラシックライブ」に魅力を感じる理由は三つあります。まず、「聴衆と音楽を結ぶ存在として成長できる場」であること。ここでは、演奏だけでなく、選曲やトークを自分たちで工夫し、お客さまのダイレクトな反応を基にライブの質を高められます。次に、「音楽で社会に貢献できる」こと。100万人のライブは、施設の価値向上や集客、心の居場所作りを目的に開催され、音楽が人と人を繋ぎ、社会の課題解決に役立つ場にもなっています。このように音楽の力を活かせることに、大きな喜びを感じます。そして、「未来に向かっている」こと。この活動が広がれば、次世代の演奏家に新たな仕事の場が生まれ、全国の文化格差を克服できると期待しています。音楽の可能性をさらに広げ、音楽を聴く喜びを多くの人に届けていきたいです!

野口まつの(ヴァイオリン)
野口まつの
ヴァイオリン
普段お出かけできない方やそれが難しい方、普段クラシックをあまり聴くことがないという方達へも音楽を届けることができています。
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100万人のクラシックライブのおかげで普段お出かけできない方やそれが難しい方、普段クラシックをあまり聴くことがないという方達へも音楽を届けることができています。とても有難いことです!クラシックのファンを増やすことはやはり難しいなと思います。「苦い食べ物が大人になって食べると美味しいと感じるようになる」そんな感覚と少し似ているなと感じます。最初は良さがよく分からなくても、いろんな作品と触れ合ううちに「これいいかも」となったりするところがあります。なので、何度も聴いてもらうこと、いろんな作品を届けることを私は目標にしています。聞き馴染みのないもの、演奏される機会が少ない作品も私自身は織り交ぜていくように意識しています。これからも積極的に演奏会に参加させていただいて、クラシックファンを増やしていきたいです!

STORY

聴衆から、演奏家へ。

柳澤良音(ヴァイオリン)

中学生のとき、地元で出会ったライブが
演奏家への道を拓いた。

私は中学生の頃に、地元である福島県郡山市で100クラと出会い、活動に参加しました。コンサートホールだけではなく、より近い距離にお客様がいらっしゃるので、新鮮な反応を瞬時に感じることができます。当時演奏家の道に進むか悩んでいた私にとっては、この活動でお客様からいただいた声や、地元にプロの演奏家の方が来てくださることに非常に影響を受け、大学で専門的に音楽を学び、演奏家になるための挑戦をしたいと思うようになりました。今は大学を経て、東京を中心に日本各地で演奏活動をしていますが、将来的には私を育ててくれた大好きな地元に音楽で恩返しをしたいと考えています。

100クラから夢を与えてもらったように、私もこの活動でより多くの方に音楽を届け、自己研鑽を積んでいきたいと思っています。

OUR ROOTS

100クラを築いてきた演奏家たち

草創期から100クラとともに歩んできた演奏家たちの想いは、今も変わらずライブの中に息づいています。

100クラはこの演奏家から始まりました。

須山暢大(ヴァイオリン)
須山暢大
ヴァイオリン
今まであまりクラシックを「聴かない」「知らない」という人が真剣に聴いてくれる・時には涙してくれてるのを見て、今まで気が付かなかったことに気付かされた。
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― 100万人のクラシックライブの活動を引き受けたきっかけは?

若い人はクラシックを聴かない。このままではお客さんがいなくなるのでは?と心配になって何かしたいと思っていた。そんな時に100クラの代表蓑田さんと出会い出演の話が…。

― 100万人のクラシックライブのコンサートに参加してみて

今まで僕はクラシックを聴いたことがない人向けに演奏をしたことがなかった。それは小さな時から当たり前のようにヴァイオリンを弾いていたから。なので、この活動に参加して、今まであまりクラシックを「聴かない」「知らない」という人が真剣に聴いてくれる・時には涙してくれてるのを見て、今まで気が付かなかったことに気付かされた。普段のコンサートホールでは味わえない新鮮さ、人と人との出会い・触れ合いがあり本当に楽しい。その経験から表現の仕方や気持ち、そして何よりも僕自身の心も豊かになった。

もっともっと沢山の方に、この100クラのコンサート・至近距離での演奏を聴いてもらいたい。「マジ、この活動を広めたい!」本気でそう思っている。

音楽で心いっぱいに。

高橋すみれ(ヴァイオリン)
高橋すみれ
ヴァイオリン
音楽では人の命を助けることは出来ないし、お腹いっぱいにもならない。ただ、心いっぱいには出来ると信じたい。
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2011年3月11日、東日本大震災のとき、私は地元の青森県八戸市にいた。留学先のウィーンから一時帰国していて、故郷で英気を養い、さあ、また頑張ろう!とウィーンに戻る3日前、あの大地震が起きた。

強く長く続く揺れ、電柱が曲がりくねって見える。電気が止まり、避難先の祖母の家で聞くラジオだけでは状況が全く分からない。ただ余震に耐え、夜の寒さに震える一夜だったのを今でも鮮明に覚えている。

コロナ禍の時もそうだったが、非常事態時に芸術は、まず一番先に削られてしまう。音楽では人の命を助けることは出来ないし、お腹いっぱいにもならない。ただ、心いっぱいには出来ると信じたい。苦しさ、悲しさと向き合うには相当なエネルギーがいる。ほんの少しでもいいのだ、その励ましになれれば。私自身が音楽に何度も救われているのだから。

私と100万人のクラシックライブの出逢いは2015年。知人の知人からの連絡で、青森のヴァイオリニストを探している人がいるとのこと。その時はこのライブの趣旨など、何も知らなかった。

しかし、完全帰国してゼロからのスタートだったのもあり、今は積極的に動こうと、蓑田代表と会う約束をした。会う前は緊張していたが、彼の笑顔で不審さはすぐ消えた。このライブの趣旨を聞いて、考える間もなく返事をしたと思う。

音楽大学を出ても、留学をしても、演奏の場というのはなかなかないのが現実だ。演奏会を自分で主催することは、本当に大変で、練習以外にもやらなければならない事務作業が沢山あるのだ。演奏の場があるという事はいかに幸せか。

それともう2つ、私にとって魅力的だったこと。それは、お客様と至近距離であること、そして、全国で開催しているということ。大きいホールでは感じることの出来ない演奏者の息遣い、温度がある。また、これは私が地方出身だから感じることなのだと思うが、地方に行けば行くほど、ヴァイオリンの生音、初めて聴きました!というお客さんが本当に多い。このコンサートなら時間も丁度良く、演奏者が曲も説明してくれる。

「ちょっと行ってみる?」の軽い感覚で来てくれていいのだ。地方の方にこそ、聴きに来て全身で感じてほしい。よく分からなくても、初心者でも楽しめるのがこのライブの強みだと思う。演奏者だって楽しくて仕方ない。私にとってこの100万人のクラシックライブは、演奏活動の大切な基盤となっている。

試行錯誤のライブ、楽しんでいます!

林佳南子(ヴァイオリン)
林佳南子
ヴァイオリン
生のコンサートでしか得られない価値をもっと創りたい!
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学生の頃から、プログラムや演奏内容の質は上げつつ、クラシックに対する敷居だけを下げるにはどうすれば良いか、ずっと考えていました。名手の演奏も解説も、検索すればすぐに画面に映る現代。自分が舞台で演奏し、お客様にわざわざ足を運ばせる意味はなんだろう。生のコンサートでしか得られない価値をもっと創りたい!それからは、お話つきの演奏会シリーズを企画することが夢でした。なので、100万人のクラシックライブのお話をいただいたときは、「これだ!」と思って二つ返事で参加させていただきました。

クラシックライブでは、お客様と近い距離で音楽を聴いていただくだけでなく、手の動きや息遣い、表情の変化まで、目で見て、肌で感じていただくことができます。演奏はもちろん、トーク・プログラム構成にも自分の現在地や性格が如実に顕れるのを感じます。舞台に立っている1時間の自分の言動がすべてパフォーマンスという感覚がたまらないです(笑)その時々でやりたいことに、思い切り挑戦させていただいています。

協力してくださるアレンジャーの皆さまや地域のお客様、そして演奏家の輪が広がっていること、感謝とともに、今後もとても楽しみにしております。

音楽が持つエネルギーで皆がひとつになる演奏会を目指して

望月茉莉奈(ヴァイオリン)
望月茉莉奈
ヴァイオリン
音楽そのものが持つエネルギーを借り、聴いてくださる方々の心と演奏家の想いや祈りが結び付くような演奏会がしたい。
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6世紀ごろ誕生した、聖歌。これが、所謂クラシック音楽と呼ばれるものの礎となっています。元々は単旋律であったそれに、純正なる美しい音の組み合わせを探し、加えることでハーモニーが作られていきました。

人の声から器楽へ、そして楽器そのものの進化とともに彩り豊かな音楽へと発展していくわけですが、その根幹にあるものは、人々の祈りであったのではないでしょうか。音楽が天界との一つのコミュニケーションツールだったと言っても良いかもしれません。私はいつも、その根幹を大切にしたいと思っています。

そして今、なお、音楽には、人の心を救う力があると信じています。まるでふとした瞬間に通り過ぎた香りがある記憶を一挙に蘇らせるかのように、自分の持つ様々な記憶や世界観を呼び起こされた時、人は心を動かされるのではないかと私は思います。音楽にはまさにそのような作用があって、クラシックのワンセンテンスでは収まらない重層的な表現は、それぞれの人の、それぞれの想いと結びつき共鳴します。それは悠久の時をかけて、人々の喜怒哀楽を汲み取りながら発展してきたものだからこそ持つパワーです。

私たち演奏家は日々美しい音楽に触れ、その美しさを自らの至らなさで損なうことのないよう鍛錬を重ねてきました。そうしてやっと紡がれた音が、どうか誰かの心に寄り添うものでありますようにと、私は祈らずにはいられません。

音楽そのものが持つエネルギーを借り、聴いてくださる方々の心と演奏家の想いや祈りが結び付くような演奏会がしたい。そんな理想を胸に、これからも精進していきます。

幸せな仕事をさせていただいていると、感謝でいっぱいの日々です。

FOR ARRANGERS

あなたの場所に、
音楽が生まれる時間を。

100クラの演奏家は、会場やお客様に合わせて選曲とトークを組み立てます。クラシックに馴染みのない方ばかりの場でも、「初めて聴いたけれど心に深く響いた」と言っていただけるライブをお届けします。

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